ABOUT
“きっちり足に合った靴さえあれば、自分はどこまでも歩いていけるはずだ。”
『ユルスナールの靴』 須賀敦子・著
フランスの作家ユルスナールは素敵な靴をはいていました。
その靴は彼女の足にぴったりとあっていて、その靴を履くと、どこまでも、どこまでも歩ける、そんな靴。
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食生活も似ています。
子供の長年の体調不良の原因が遅延性のアレルギーからくるものだとわかり、
にわかに始まったグルテンフリー生活。当初は食べられるものの少なさに驚き、悲観しました。
何より辛かったのは、食べられないものを見つけた時の子供の落胆した顔。食べることは楽しいことなのに…。
食べる喜びをもう一度思い出してほしくて、代替食を作ることに励みました。
なんだって食べられる、食べたいものを我慢する必要なんてないってことを知って欲しかった。
食べられないものを数えてはため息をついていた日々が、
食べられるものを見つけて喜ぶ毎日へと変わっていきました。
米粉を使った代替食のレシピも増え家庭での食生活は不自由ないものになっていました。
でも外食となると…。安心して食事を楽しめるお店があれば、という思いからユルスナールは生まれました。
自分の足にぴったりあった靴を履いていると、どこまでも歩いていける。
食生活も同じです。